突発性難聴

- ある日突然、片耳の聞こえが悪くなった。
- 耳が詰まったような感覚があり、音がこもって聞こえる。
- 耳鳴りがする、特に「ピー」「ザー」という高音が気になる。
- めまいやふらつきがあり、平衡感覚が乱れる。
- 病院で「突発性難聴」と診断されたが、どうすればいいかわからない。
突発性難聴とは?
突発性難聴とは、ある日突然発症する原因不明の感音性難聴のことです。特に片耳のみに生じることが多く、発症のタイミングは朝起きたときや仕事中などさまざまです。発症後72時間以内に高度の聴力低下がみられ、早期に治療を開始しないと後遺症が残る可能性が高くなります。
突発性難聴は年間10万人に30〜40人が発症するとされ、日本国内でも決して珍しくない病気です。特に30〜50代の働き盛りの世代に多く見られ、ストレスや過労が関係しているとも言われています。

突発性難聴になる原因は?
突発性難聴の原因は完全には解明されていませんが、主に以下のような要因が考えられています。
1. 内耳の血流障害
内耳の血流が悪くなることで聴覚神経が正常に働かなくなり、突発性難聴を引き起こす可能性があります。特にストレスや疲労、睡眠不足が原因で血流が低下しやすくなります。

2. ウイルス感染
風邪やインフルエンザなどのウイルスが内耳に侵入し、炎症を引き起こすことで聴覚障害が発生すると考えられています。免疫力が低下している時期に発症しやすいのが特徴です。
3. 自己免疫疾患
免疫系の異常によって自己抗体が内耳の細胞を攻撃し、聴覚障害を引き起こす場合もあります。このタイプの突発性難聴は、関節リウマチや膠原病などの自己免疫疾患と関連があるとされています。
4. ストレスと自律神経の乱れ
強いストレスや過労によって自律神経が乱れると、内耳の血流が悪くなり、聴覚に影響を及ぼします。現代社会においては、精神的な負担が原因で発症するケースが増えています。

突発性難聴を放置・悪化するとどうなるの?
突発性難聴は早期治療が非常に重要な病気です。適切な治療を行わずに放置すると、以下のような深刻な影響を及ぼす可能性があります。
聴力が戻らない可能性が高くなる
突発性難聴は発症から2週間以内の治療が回復の鍵とされています。それ以上放置すると、聴覚神経が完全に損傷し、回復が困難になります。早期の治療開始をお薦めします。
耳鳴りが慢性化する
突発性難聴を放置すると、耳鳴りが持続することがあります。特に高音域の「ピー」「キーン」といった音が消えず、生活の質(QOL)を大きく低下させる可能性があります。
めまいやふらつきが続く
内耳の異常が原因でめまいやふらつきが長期間続くことがあります。これにより日常生活や仕事に支障をきたすことがあります。

反対側の耳にも影響が出る
稀に、突発性難聴が放置されることで反対側の耳にも負担がかかり、聴力低下を引き起こすことがあります。
突発性難聴の治療方法・セルフケアの方法は?
突発性難聴の治療は、早期の対処が最も重要です。一般的な治療方法と、自宅でできるセルフケアを紹介します。
医療機関での治療
ステロイド治療 突発性難聴の標準治療として、ステロイド薬の投与が行われます。炎症を抑えることで、内耳の機能を回復させる効果が期待できます。
高気圧酸素療法 酸素濃度を高めた環境で治療することで、内耳の血流を改善し、聴力回復を促します。
血流改善薬の使用 血液循環を促進する薬を服用することで、内耳の血流障害を改善します。
鍼灸治療の有効性
鍼灸は突発性難聴の改善に効果があるとされています。特に「耳周辺のツボ(翳風・聴宮・聴会)」への刺激は、血流を改善し、聴覚機能の回復を助けます。また、全身の自律神経を整えることで、ストレスを軽減し、根本的な改善を図ることができます。

自宅でできるセルフケア
十分な睡眠と休養 過労やストレスが原因の一つとされているため、睡眠をしっかりとり、身体を休めることが大切です。
食事の改善 ビタミンB群(B12など)やDHA・EPAを含む食品(青魚・ナッツ類)を積極的に摂取し、血流を改善しましょう。
耳の温熱療法 耳周辺を温めることで血流を改善し、内耳の回復を促します。ホットタオルやカイロを使って温めるのも有効です。
リラックス法の実践 ストレスが聴力に影響を与えるため、ヨガや瞑想、深呼吸を取り入れてリラックスする時間を作りましょう。
まとめ
突発性難聴は早期治療が鍵となる病気です。放置すると回復が難しくなるため、発症したらすぐに医療機関を受診し、適切な治療を受けることが重要です。また、生活習慣の見直しや鍼灸治療などを取り入れることで、より良い回復が期待できます。
突発性難聴の症状でお悩みの方は、ぜひ当院へご相談ください。







